本を閉じて、また京都へ 二拠点生活のある一日
【二拠点生活☑京都・☐埼玉】
東海道新幹線が京都駅に着く少し前、読みかけだった本を読み終えた。

今日は朝から乗馬クラブへ行き、馬のお世話をして心をゆるめる時間を過ごした。

午後は友人たちとお茶。
地元のニュースや、宝塚の話題で盛り上がる。
家事も一通り済ませ、埼玉の家でやるべきことを終えてから京都へ向かった。
新幹線の中で読んでいたのは 『汝、星のごとく』
主人公は若い世代だけれど、
ジェネレーションギャップを強く感じることなく読み進められた。

ただ、ところどころ内容が重く、胸の奥に沈んでいくようで、
読むのが少しつらくなる時もあった。
そんな時は小泉八雲の『 怪談』を読む。
現実とはまったく違う世界に少し旅をして、
気持ちを切り替えてから、また元の物語へ戻る。

この読み方が、今の私にはちょうどいい。
感想を書くまでもなく、やはり小説家は天才だと思う。
心の奥に秘めた思い、口に出せない感情、隠しておきたい気持ち。
それらをここまで鮮やかに、そして容赦なく言語化できるのだから。
「そんな受け取り方があるのか」と驚かされることも多く共感と発見の連続だった。
小説は、物語の中に入り込み、没頭できる時間が好きだ。
読んでいる間、私は別の世界にいる感覚になる。
京都駅に着くまでに読み切ってしまいたいと思うほど、終盤は一気に引き込まれた。
京都駅に降り立つと、雪がちらちら舞っていた。
寒い。やっぱり埼玉より寒い。

タクシーのドライバーさんは、
「ここ数日は積もらないけれど、雪は降ってますよ」と話してくれた。
こうして寒い京都に戻り、また京都での日常が始まる。
埼玉の友人たちは決まって言う。
「そろそろ帰ってきたら」「老後はみんなでお茶して、のんびり過ごそうよ」と。
私の二拠点生活は、いつまで続くのだろう。
そんなことを考えながら、埼玉から京都への長い一日が、
静かに終わりを迎えるころ、
私はまた、京都の街へと戻っていく。

今日もありがとうございます。