宝塚~お花代の向こう側にある、ファンクラブの事情~
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宝塚ファンクラブ「お花代」について思うこと
最近、宝塚のファンクラブのお花代に関する記事がSNSで話題になっていますね。
賛否両論、さまざまな意見が飛び交っているようですが、
この問題は本当に一筋縄ではいかないものだと感じています。
というのも、私自身が過去にファンクラブに所属していた経験があり、
代表さんやスタッフさん、生徒さん、
さらには生徒さんのご家族とも関わってきたからです。
昔からお花代はありましたが、
以前は本当にお花を楽屋に入れるお花代もかかっていました。
初日、新公、楽の3回 五本立ての胡蝶蘭を入れていました。
胡蝶蘭の数がその生徒さんの人気のバロメーターだったからです。

新しい劇場ができた頃、楽屋にお花を入れる慣習がなくなったと思います。
その経験から言えることは、劇団とファンクラブの関係、更にお花代の件は
今に始まった事ではない、ということです。
宝塚の生徒さんにとってファンクラブはとても大切な存在です。
そして、そのファンクラブを運営するにはどうしてもお金がかかります。
お花代がなければ、実質的に会の運営は成り立たないと思います。
ファンクラブのスタッフさんたちは、基本的にみなボランティア。
お茶会や千秋楽の後に生徒さんと過ごすほんの少しの時間のために、
自分の時間もお金も惜しみなく使っています。
まさに「究極の推し活」です。
私も10年以上応援していた生徒さんの会と深く関わっていた頃は、
自分が生徒さんと食事をすることよりも、
会のスタッフの子たちのために何かしてあげたいと思っていました。
(生徒さんにはたくさんの方が良くしてくださっているので)
実際、生徒さんとの食事会の際に「車で待っているスタッフさんも一緒にどうぞ」と声をかけて同席してもらったこともあります。
ただ、生徒さんによっては同席を好まない方もいらっしゃるので、
そんな時はスタッフさんへの心付けという形で気持ちを渡していました。
外から見ると「お花代はどう使われているの?」と思う人もいるかもしれませんが、
スタッフさんたちは決して勝手に使っているわけではありません。(稀に持ち逃げしてしまう悪い人もいましたが…)
すべては生徒さんのため。
・拠点となるマンションの家賃
・送り迎えの車代
・東京公演時のホテル代やマンション代
・生徒さんが公演に必要な物などの購入費
・公演毎の諸経費等
そういった費用を、お花代やグッズの売り上げで賄っているのです。
以前、私の贔屓がトップになった時には、
グレードアップしたレンタカー代を節約するために、
私の車を提供したこともありました。
退団時には本当に莫大なお金がかかるので、
少しでも節約し生徒さんにお渡したい。という事情があったのです。
その会の代表さんはとても堅実な方で、トップ退団後、
残った会のお金をすべて生徒さんに渡したと聞きました。
その額に本当に驚きました。
それだけきちんと運営してきた証でもあります。
退団後そのトップさんは直ぐに結婚しました。
一方で、長年会に尽くしてきたスタッフさんたちは、
退団後しばらく虚無感に包まれていました。
何年も定職につかず、彼氏も作らず、生徒さんとファンクラブにすべてを捧げてきた時間。
「私たちの人生って何だったんだろうね」と話していた姿がとても印象に残っています。
また別のトップの会では、代表さんがほとんど家政婦さんのように身の回りの世話までし、生徒さんのお母さまからお給料が支払われていたこともありました。
その会では退団時にお金がほとんど残っておらず、不足分をお母さまが補填したそうです。
同じ「トップの会」でも、運営する人によって本当に違うものです。
宝塚に限らず芸能の世界では、主役を張る役者が、
共演者やスタッフ全員を連れて飲みに行ったり、大量の差し入れをしたりします。
宝塚も例外ではありません。
新人公演で主役をもらっただけでも、
以前は打ち上げやお配りなどで7桁単位のお金が必要でした。
私も実際にその費用を出していた時期があります。
ただ、それができる生徒さんもいれば、実家の事情で難しい生徒さんもいます。
そのあたりは、以前理事をしていた元トップの方がかなり改善してくださり、
今は昔よりずいぶん楽になったと生徒さんから聞きました。
それでもやはり宝塚はお金がかかる世界です。
出し始めたらきりがありません。
だからこそ、お花代については
「出したい人は出せばいいですし、出したくない人は出さなくていい。」
「自分の考えとペースで楽しめばいい。」
応援の形は人それぞれです。
誰かと比べる必要も、無理をする必要もないと思います。
私自身も、今は以前のようにたくさん出すことはありません。
自分らしい距離感で楽しんでいます。
それが宝塚を長く楽しむ私なりのやり方だと思っています。
ありがとうございました。